(体験記)技術士二次試験の勉強実績

技術士試験

※ 本記事は過去に投稿した「論文作成の練習方法(その2)」という記事のタイトルを変更したものです。

※ 内容を読み返すと、練習方法というより実績報告記事だったので、タイトル変更しました。

※ 近々、「論文作成の練習方法(その2)」というタイトルで、改めて論文作成練習方法に関する追加記事を作成する予定です。

(2023.1.28追記) 

こんにちは、ニックです。

過去の記事の中で、私の技術士二次試験の勉強時間は100時間程度ということを記載しています。

※ 筆記の勉強時間が100時間です。筆記合格後の面接対策には別に時間を割いています。

技術士二次試験で問われる内容と情報収集の方法については、過去の記事で論文作成の練習方法についてはこちらの記事(論文作成の練習方法(その1))で記載したのですが、当時のメモに具体の勉強時間の内訳などもう少し細かい情報も整理していたので、そのあたりも参考として記事にしてみました。

他の記事と被る部分もありますが、それは重要な箇所だと思って頂ければ幸いです。

本記事の対象者と得られる知識は次のとおりです。

本記事の対象
  • 技術士試験を初めての受験する人
  • これまで独学中心で勉強をしてきた人
  • 効率的な勉強方法を確認したい人
記事を読んで得られる知識
  • 1回の論文執筆練習に掛ける時間の目安
  • 管理人の勉強方法(勉強会の使い方、運用例)
  • 勉強時間の確保する方法(例)


本記事の構成は次のとおりです。
個別に解説していきます。

筆記試験の勉強方法と勉強時間(目安)

筆記試験(小論文)の勉強は、一つのテーマ毎に次の手順で行います。

①情報収集 
②骨子作成
③論文作成
④論文添削
⑤情報収集(添削後)
⑥骨子修正(添削後)

学校の授業に例えると、①~③が予習、④が授業、⑤⑥が復習、となります。

私が作成した骨子&答案のストックは12本で内訳は以下のとおりです。
これらのうち3本は仲間から共有してもらったものです。

当時(平成24年)の区分で、一般:4題,専門A:3題,専門B:5題 準備しました。

<補足>

最近では、当時の区分における専門Bの部分が選択問題Ⅱ-1(より専門的な知識についての論述(1枚)について4問中1問を選択)に置き換わり、専門A(選択分野を包括する課題)に該当する課題がⅡ-2,Ⅲにて2問出題されていました。

つまり10年前より専門Aのウェイトが増えています。


グループ勉強会

当時、私が所属していたグループでは、毎年5月~6月に技術士資格を所有する上司や先輩が、技術士試験の為の勉強会を開いてくれていました。例年4~6人の若手が技術士試験を受験する環境で私が受験した年は5人が受験しました。

グループ勉強会の概要
  • 1~2週間に1回の頻度で計5回開催(5月、6月の2カ月)
  • 初回は論文作成の基本について説明
  • 事前に準備された題目に対して、各メンバーが論文案を作成
  • 勉強会当日は、作成した論文のコピーを出席者に配布
  • 講師になる上司等が模範解答を配布
  • 各回で1~2名分の代表論文を取り上げて、添削
  • 終了後、全員の回答と骨子は共有サーバで共有

勉強会では毎回添削してもらえるわけではなく、事前に提出がされた1~2名分の答案について改善点を説明してもらえるというものです。

ただし、添削と言っても諸先輩もプロではないので、説明不足箇所や冗長な箇所の指摘、論文構成の飛躍、基本的な構成確認といったところで添削自体はおまけ要素だと認識していました。

私の場合、グループ勉強会の主な恩恵は、次の3点でした。

グループ勉強会の恩恵
  • 仲間と答案を比較することで、自分の論文の改善点が見える。
  • 仲間と骨子を共有することで、効率的に骨子がブラッシュアップされる
  • 仲間と骨子を共有することで、手持ちのネタが増える
ニック
ニック

仲間、メンターを作ることが重要です

個別学習

グループ勉強会は非常に効果が高かったですが、4回の演習だけでは演習量が圧倒的に不足するため、個別学習でカバーしました。(特に専門)

グループ勉強会で扱ったテーマは必須科目3題、専門A1題だったため、必須科目で勉強したテーマを専門科目への落とし込みをすることで、論文ストックを増やしていました。

ここで「専門科目への落とし込み」とは、一般課題で狙われそうな課題(当時は長寿命化、耐震性能、震災復興、超過外力、ICT)について専門分野(例;河川、土質、道路等)に限定してより具体&詳細な課題と対策に落とし込んだ論文を作成する作業のことです。

具体の政策・最新の情報の確認

小論文作成練習は先に説明した①~⑥のステップで次のように時間を使っていました。

①情報収集 (2~3h)
②骨子作成 (1h)
③論文作成 (0.5h)
④論文添削 (1h)
⑤情報収集(添削後)(2~3h)←⑥とセット
⑥骨子修正(添削後)(2~3h)←⑤とセット

初めてのテーマの場合、1つのテーマで8時間位の時間を掛けました

必須課題のテーマは類似の問題もあるので少ないものだと5時間くらいで①~⑥まで終わっていました。私の骨子ストック数は12個でしたが、友人から骨子だけもらったものも3つ含まれているので、トータルの勉強時間は80時間くらいだったと思います。

そのほか、当時は月に2,3回出張があり、移動時間などで白書や技術書等の情報収集や骨子作成の練習等に充てていました。

が、、、毎回頑張れるわけもなく、帰りの新幹線は大体上司とビールを片手に雑談してましたので、多くて20時間くらいでしょうか。

というわけで、実際の勉強時間は概ね100時間ということになります。

ニック
ニック

終盤は情報収集はゼロに近づきます。(知識と手持ち資料が増えてくるので)

勉強時間の作り方

勉強時間の内訳は概ね次のとおりで、土日に4~5時間/週、平日は1時間/日くらい勉強していました。

勉強会に参加していた他のメンバーがどの程度勉強しているかなどは、把握してませんが、多分、私が一番真面目にやってたんじゃないかと思います。

  • 土日…①~③の予習 or ⑤⑥の復習
  • 平日…就業後(勉強会1-2h/1-2週)④
  • 始業前(1h/日)⓹⑥の復習
  • 移動時間 1~2h ①②⑥(骨子作成練習or骨子見直し、情報収集)


①~⑥の区分は次のとおり
 ①情報収集 ②骨子作成 ③論文作成 ④論文添削 
 ⑤情報収集(添削後)⑥骨子修正(添削後)

復習や骨子修正は細切れ時間で勉強しても良いのですが、②③(骨子作成~論文作成)の作業だけは一度に実施する必要があり、1.5~2.0hを確保する時間が必要になります。

業務等が忙しいと、中々まとまった時間を作るのは大変ですが、私は土日に早朝5時に起きて時間を作っていました。

平日も朝の始業前に勉強していたのですが、朝は脳が最も活発に動くので勉強するにも効率が良いようです。

激務でどうしても夜が遅くなるという方だと難しいのですが、20時位までに退社できる人なら、実践可能ですので是非試して見て下さい。 

私もかつては不夜城で働いている時期がありましたが、長時間労働は生産性が低く家庭内不和の遠因にもなりますので、今は遅くとも20時に(隙あらば17時に)退社するよう心掛けています。

夜22時に就寝できれば朝5時に起きても元気に活動できますよ。

まとめ

私の技術士二次試験(筆記試験)の勉強方法とその実績について紹介しました。

私の場合、職場内に勉強会があり、骨子・答案を共有できたことや、友人と議論する機会も持ちやすかったので、環境的に非常に恵まれていたと思います。

職場にこの様な環境がなく、一人で独学で勉強するということになると中々に大変です。
何かしら情報交換の場であったり、添削をしてくれる場を自分で準備することも大事かも知れません。

添削は周囲に技術士資格を持つ先輩技術者がいれば、その方に相談すると良いでしょう。

相談できる先輩技術者が周囲におらず独学で厳しいと感じている場合は、指導セミナーを受講してみるのも選択肢としてはあるでしょう。

特に論文作成の型をマスターしていない人は、一度は添削をしてもらう機会があると良いように思います。特に初めて受験する方や過去の受験でA判定を取れた論文がない(=論文の熟度と判定の関係性が体感として理解できていない)人にお勧めです。

逆に言うと『論文の熟度と判定の関係性が体感として理解できている』ならば、あとは熟度の問題なのでセミナー等の受講はそこまで効果はないかも知れません。

記事のまとめを書いていて、どういった論文の書き方だと合格ラインに届きやすいかという『論文の書き方』について説明をしていないことに気が付きました。

私がメンターに教わり実践していた『論文の書き方』については、改めて記事にしておきたいと思います。

【関連記事】

『100時間で技術士二次試験に合格する勉強法』というの記事の中で、本記事における①情報収集の方法や、そもそも勉強する課題の選定方法、等の基本情報をもう少し詳しく説明しているので、未読の方はこちらも参考にして頂けると幸いです。

本記事では、論文作成の練習方法の具体の作業や手順について記載していますが、作業に入る前の基本事項については『論文作成の練習方法(その1)』という記事に記載しています。

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